増える “おひとりさま” がん患者さん
治療や生活の支援活動のヒントとなる
「ひとり暮らしのがん患者さんに絞った調査データ」
人生100年時代となり、高齢者の独り暮らしや生涯独身のシングルなど、いわゆる“おひとりさま”の存在が増えています。そこには、孤独・孤立という問題が潜んでいます。
2021年2月に孤独・孤立対策担当大臣が任命され、孤独・孤立対策担当室が設置されたのは、国の危機意識の表れともいえます。
“おひとりさま”がん患者さんも、ますます多くなります。がんの場合、孤独・孤立の問題が治療の継続そのものや、治療中および治療後の生活に不安や悩みをもたらすことも問題となります。
2030年の推計値では、単身世帯が一般世帯の4割を占め、特に中高年層や高齢者、いわゆるがんの好発年齢の“おひとりさま”が増えるとされています。このような状況の中で、ひとり暮らしのがん患者さんに絞った困りごとや相談行動についての調査データは 大変貴重であり、今後の支援活動のヒントとなることを期待しています。
2022 ~ 2025年3月までの活動
- 2002年
- 【定性調査】支援が必要な場面や辛さを抽出。定量調査の仮説づくり
(ヒアリングにご協力くださった皆様、ありがとうございました。) - 2023年
- 【定量調査】「ひとり暮らしのがん患者が治療過程で直面する困りごと・悩みと対処行動に関する調査」実査
※がん研有明病院看護部、(一財)一柳ウェルビーイングライフとのコラボレーション
※社会情報学が専門の研究者も参画
- 対象:40~60代の一人暮らしの男女各100計200s、治療中or治療終了後1年以内
- オンライン調査会社のパネルを使用したオンライン調査
- 2024年10月
- 第62回日本癌治療学会学術集会で一般演題発表
- 2025年2月
- 第39回日本がん看護学会学術集荷会で一般演題発表