キャンサーリボンズとは?

キャンサーリボンズの概要

会の名称 特定非営利活動法人キャンサーリボンズ
理事長 中村清吾
(昭和大学臨床ゲノム研究所長 昭和大学病院ブレストセンター長)
事務局所在地 〒104-0045
東京都中央区築地2-12-10 ビルネット築地ビル5階 朝日エル内
電話番号 03-3546-6101
ファックス 03-5565-4914
メールアドレス ribbonz@ellesnet.co.jp
※個別の病状・治療に関するご相談への回答はできません。ご理解のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。
NPO法人成立 2008年6月23日
定款 定款PDFダウンロード

歩み・主な活動


事業報告

理事長挨拶

特定非営利活動法人キャンサーリボンズはいち早く「がん治療やがん患者さんを支える生活支援」を掲げ、2008年に発足しました。それ以来、がん体験者や医療関係者、食や美容など生活周辺の専門家、マーケティングや広報に携わる者、がん患者さん支援に取り組む企業など、立場を越えて目標を共有する者が集まり、活動を続けています。わたくしもメンバーの一人として様々な企画に取り組む機会に恵まれましたが、2代目理事長を拝命し、初代理事長である福田護氏の熱い思いを引き継ぐこととなった今、改めて身の引き締まる思いです。
わたくしが長年乳がんの医療に携わってきて感じることは、「チーム」の大切さです。患者さんは一方的に治療を受ける人ではなく、がんやがん治療という体験を通じて患者さんの中に蓄積された思いや生活の知恵を、是非生かしてほしい。そこでは、医療者と患者さんという関係性ではなく、がんの療養環境をよりよくしていこうとする同志です。医療関係者は、臨床や研究上の専門分野にとどまることなく、異なる領域での知見を出し合い、決して得意とは言えない生活上の課題や解決方法は他のメンバーに教えてもらいながら、治療と生活をつなぐことに真摯に向き合うことが求められます。患者さん支援やクォリティオブライフの大切さなどを社会全体の問題として俎上に載せ、気運を高めるには、マーケティングや広報のパワーが必要です。そして企業には、各々の企業活動を通じて何ができるかを考え協働できるパートナーであることを期待しています。
NPOが活動の柱として展開している『リボンズハウス』は、患者さんや家族、医療者などが集い、情報やケア体験を得られる場で、多くは医療機関の中に作られています。ネットワークは年々拡大しておりますが、年1回の会議等を通じて、より効果的な支援に向けた課題解決意識やノウハウを共有しております。今後、さらに多くのご施設のご参加をお待ちしています。また、『リボンズハウス』や医療機関などを通じて患者さんに情報提供することを目的とした冊子やDVD、出版物など、コンテンツづくりにも注力しております。こころやからだのケア、就労や食・栄養、美容に関するノウハウなど充実しておりますので、是非ご活用ください。そして、「がん支えあいの日」(6月21日)や、看護学生のヘア・ドネーションによるウィッグを患者さんにお贈りする「キレイの力」プロジェクトなどを通じて、支えあうことの大切さを発信し続けています。
2014年からは、「がん治療と暮らしサポーター」育成研修がスタートしました。当サポーターは、患者さんが暮らす上で抱える多面的な悩みや問題点を理解できる理解者であり、セルフマネジメントを支える知識を提供し、社会資源の活用を促し、必要に応じて専門家につなぐ役割を担います。これまでNPOが蓄積してきたコンテンツとネットワークを活用し、一人でも多くのサポーターを輩出し、がん治療中の暮らしを大切にすることが普通のこととなる社会づくりを目指してまいります。
2人に1人ががんに罹る時代です。今、がん患者さん支援に取り組むことは、将来の自分を支援することにつながります。誰ひとりとして他人事ではありません。それが支えあいの原点であると考えています。

2014年10月

NPO法人キャンサーリボンズ理事長 中村清吾

設立趣旨

わが国では、男性の2人に1人、女性の3人に1人が、一生涯にがんに罹患すると言われています。がんは全ての人にとって他人事ではありません。 多くのがん患者さんは、治療だけでなく、治療中および治療後の‘生活’に不安や悩みを抱えています。症状や副作用のケア、食事や栄養、美容面のケアなど、「治療と生活」をつなぐ情報が求められています。
この現状を受け止め、私たちはがん患者さんやそのご家族、ご友人の皆様を支援するNPO法人キャンサーリボンズを設立しました。
“キャンサーリボンズ”という名前には、患者さん、がん医療やヘルスケアに携わる多くの専門家、がんの早期発見や予防に関する啓発活動に従事する方など全ての人が活動を通してリボンで結ばれ、つながっていけたら、という想いが込められています。すべての人が誰かを支え、誰かに支えられる、そんな、特定の誰かに負担のかかることのない新しい関係が、よりよい「治療と生活」を実現すると考えています。

特定非営利活動法人キャンサーリボンズ

会員の紹介