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アートとケアの対話館

アートとケアの対話館

アートを媒介とした、医療者や科学者・アーティストらの対話を通じて、いのちとは何か、生きるとは何かに近づきます。

いのちの対話館では、「美術」と「音楽・演奏」の2つのコーナーを通して活動をご紹介します。

いのちの対話

(右上の絵画)木下晋さん 筆 『祈りの塔』 2011年、鉛筆・ケント紙 / 平塚市美術館蔵

アートとケアの対話館
美術

【映像】アートとケア対話的講演会

(絵画)木下晋さん 筆 『祈りの塔』 2011年、鉛筆・ケント紙 / 平塚市美術館蔵

2022年6月4日開催した「アートとケア対話的講演会~天に向かって、地に向かって、脱皮する生」(登壇者:中村桂子さん/生命誌研究者、木下晋さん/鉛筆画家)の映像です。
当サイトでしか視聴できない貴重なお話です。


【映像】図書館総合展2022“いのちを刻む”鉛筆画家・木下晋の眼差しをめぐって

2022年12月~2023年1月に、図書館総合展2022の中で配信した鼎談「“いのちを刻む”鉛筆画家・木下晋の眼差しをめぐって」(登壇者:中村清吾さん/NPO法人キャンサーリボンズ理事長/昭和大学臨床ゲノム研究所長、神代浩さん/アートミュージアム・アンヌアーレ実行委員長/元東京国立近代美術館館長、岡山慶子さん/NPO法人キャンサーリボンズ副理事長/「アートとケア・いのちの対話」プロジェクトリーダー)の映像です。
当サイトでしか視聴できない貴重なお話です。

アートとケアの対話館
音楽・演奏

「だれでもピアノ®の演奏」という、アートとケアの対話

NPO法人キャンサーリボンズの理事で、桑名市総合医療センター理事長を務められた故竹田寛先生(故人)が日本初となる医療現場へのだれでもピアノ ®の導入を決め、その後、当センターのスタッフを集めてチームを作り、そのメンバーがファシリテーターとなって、だれでもピアノ ®によるケア(レッスン)を提供しています。取り組みの途上でテーマが深まり、「ケアを提供する側のウェルビーイング向上やチームビルディング」「地域医療や地域包括ケアへの貢献」といった視点につながっています。

これまで、「美術」作品を題材とした、アート分野と医療分野の対話や、「声」「文学」の分野での朗読ワークショップなどを行ってきましたが、2024年、「音楽」「演奏」を通じたウェルビーイング向上への取組みが始まりました。

故 竹田寛先生

だれでもピアノ ®とは

ショパンの「ノクターン」を弾きたいと願う手足の不自由な車いすの高校生少女と出会い2015年東京藝術大学COI拠点(新井鴎子特任教授)とヤマハ株式会社が共同開発1本指でメロディを弾くと自動で伴奏とペダルが追従し、熟練したピアニストのような演奏ができる(自動追従機能・・・特許6744522藝大)

※自動演奏機能付きピアノや電子ピアノなどUSBが差し込めれば、プログラムのダウンロードにより使用可能

●だれでもピアノ ®の効能

●2024年の活動報告:桑名市総合医療センターでの活動

「だれでもピアノ®︎」お披露目&体験会(2024年2月)
協力:キャンサーリボンズ、朝日エル


新井鴎子さんによるファシリテーター養成講座&体験会(同5月)

新井鷗子さんがKODAMA国際教育財団、第8回(2025年)未来のいしずえ賞【文化奨励部門】受賞


個人&グループレッスン(同6月~)


2024年11月30日 第3回日本地域医療学会で一般演題発表

一般演題「だれでもピアノ®︎」を通したアートとケアの対話による地域医療の活性化


奥田万貴(桑名市総合医療センター職員:管理栄養士) 新井鷗子(東京藝術大学客員教授) 岡山慶子(NPO法人キャンサーリボンズ副理事長) 廣瀬瑞穂(NPO法人キャンサーリボンズ事務局長) 白石泰三(地方独立行政法人桑名市総合医療センター理事長) 竹田 寛(地方独立行政法人桑名市総合医療センター前理事長)

ミニコンサート『がんサバイバーと精神腫瘍医の協奏』

グループ・カウンセリングという特別な場所で、スーパーバイザーを務める清水研医師と、乳がんサバイバーのピアニスト米田真希子さんが出会い、こころについてのお話、対話から始まるミニ・コンサートが生まれました。

米田さんの言葉

「音は頭で考えることを取っ払って、人の心や細胞に直接語りかけます。先生の話を聞くことで考え、そして音楽を浴びることで心の感情の風船に穴が開いて、その風船から感情がわっと放たれる。そして、そのままの自分を感じたなら、その感情を言葉にしていく。そんな過程を経ることで新しい自分と出会うことができます。」

清水医師の言葉

「バイオリンを弾くと、やっと全体的な自分になれるのです。全体的な自分であることは、ケアを行うためにも大切です。クライアントのことを理知的に理解するだけでなく、言葉ではあらわせない感情にもセンサーが働くのです。しかし、ケアといった限局的な場面だけでなく、全体的な自分になることは豊かに生きるために誰にとっても必要なのだと、自分の体験から確信しています。